勤務していた会社はイベント制作会社だったのですが、労働基準法などはまるで無視の体制でした。労務に詳しい弁護士が見たら、一発アウトだと思います。

私は総務と経理を担当していたので規定通りの時間に帰れましたが、イベントの制作担当者は日が変わっても帰れない、ということはザラにありました。

我がままなクライアントだと、広告代理店を通して22時頃に「この部分を変更したい」と連絡があり、午前0時から打ち合わせ、2時から制作作業に取りかかり、9時のプレゼンに間に合わせる、というとんでもない事もあります。

繁忙期になってくるとアルバイトを雇ったりもしましたが、このアルバイトの人たちの時給は1000円で、法定労働時間の8時間を超えた分の残業代も一律1000円でした。

いや、残業代が出るだけマシだったかもしれません。正社員は1円も出ませんでしたから・・・。

もちろん有給休暇も存在しません。

有給どころか週休2日も守られておらず、平日は企画や制作を行い、土日祝はイベントの運営にあたるという勤務で、1カ月のうちヘタをすれば一日休みがあるかないか、という感じでした。

文句を言わないのは長年勤務している人たちだけで、若い人は入社しても数年で辞めてしまい、その度に求人媒体で募集をかけていました。

この仕事は、イベントに熱意のある人じゃないと勤務は難しいと思います。