「お前のせいで●●(私の同期社員)の帰社が5分も遅れたんだぞ!土下座しろ。」

これは私が大学を卒業して就職したとある自動車販売の営業所でのお話です。
新卒採用で1ヶ月間の研修が終わり、同期の新卒社員が各地の営業所に配属されました。
当時、私が勤めることになった自動車販売会社では営業所によって指導方針や営業スタイルにバラツキがありました。

黙っていても新車が売れる地域の大きな営業所、そしてドサ回りのように毎日100軒以上の個人宅を新規飛び込み営業で訪問しないといけない営業所。私が配属されたのは後者でした。

それでも入社してすぐに諦めるわけにはいかないので、とりあえず1年目は修行だと思い毎日100軒以上の個人宅に対し名刺を渡すという挨拶回りをしては煙たがられ、無視され、
冷たくあしらわれて少し落ち込んでいたある日、とても感じの良い老夫婦が親切に新入社員の私の話を聞いてくださって私も嬉しくなり、つい長く話し込んでしまった結果、営業所に戻るのがいつもより少し遅くなりました。

営業所に戻るなり店長は「車、何台売れたんだ?発注書は?」と私に問いかけてくるのはいつものことですが、その日はいつも以上に虫の居所が悪かったらしく私ともう一人の同期社員共に営業所に戻る時間が遅くなり「お前のせいで●●(私の同期社員)の帰社が5分も遅れたんだぞ!土下座しろ。」といきなり怒鳴られたのですが意味が分からず、これまで積み重なったストレスが爆発してもういいや!!と開き直って私は同期社員に思いっきり土下座しました。

「これでいいですかね?!」

土下座した後ちょっとキレ気味に店長に向かってそう言い放つと「なんだその態度は!?」と言ってさらに逆ギレされ今後は「おれも迷惑かかってるんだから土下座しろ!」

と大声で怒鳴られる始末でした。
それからは土下座にハマったのか、事あるごとに土下座をさせてくる日々。

「社会人なんて、こんなものなのか?」と当時何もわからなかった私ですが、さすがに5回目で限界が来て早々と退職届を書きました。

人事の方からは事情を聞かれましたが、当時無知だった私は自分が耐えられないことに責任があると思い何も話さずに黙って退職しました。今思えば、企業労務に詳しい弁護士に相談すべきでした。